G7サミットに合わせて開催された14の関係閣僚会合のうち、保健大臣会合が開催せれた長崎市でも、市内の小中学校で「サミット給食」が提供せれました。各国の料理が日替わりで提供されましたが、イタリア料理の日は、「ミネストローネ」と「たらのエスカベッシュ」に米粉パンという献立でした。ミネストローネは、イタリア語で「具だくさんスープ」という意味があります。普通の家で作られる家庭料理として、家々ごとに異なるレシピがあり、季節びよっても使う食材が変わってくると言われています。具材はタマネギ、ニンジン、ジャガイモ、キャベツなどを中心にした野菜類の他に、刻んだベーコンなどの肉類と、時にはショートパスタや米、豆類などを加えることもあります。味付けはコンソメを使う場合が多く、トマトを加えて酸味をつけていることが特徴的なスープです。長崎市が提供したミネストローネの中には、具の形をしたかわいいパスタが使われましたが、これは「コンキリエ」と呼ばれるショートパスタです。コンキリエとはずばり「貝」という意味のイタリア語ですが、イタリアのパスタには「マカロに」や「ペンネ」などの一般的なもの以外に、蝶の形をした「ファルファッレ」や螺旋状の「フリッジ」などのショートパスタがあり、食感の違いとともに見た目の面白さを楽しむことができます。もうひとつのエスカベッシュは、イタリアだけでなく、スペインやフランスなど地中海沿岸部でよく食べられている魚料理です。揚げた白身魚を酢漬けにしたもので、和食で言えば「南蛮漬け」に近い料理となります。長崎市のG7給食では、この「たらのエスカベッシュ」にたっぷりとした野菜を添え、栄養バランスをととのえるとともに、さっぱりと食べられるように工夫されています。