①夏野菜の効果
この季節になると、とにかく耳にするのが「熱中症に気を付けましょう」というメッセージ。熱中症とは高温多湿な環境に長くいる事で、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもってしまう状態を指します。注意したいのは、屋外だけでなく室内でなにもしてないときでも発症する場合もあり、最悪の場合は死亡するケースもあるということです。熱中症にならないようにするためには、こまめな水分補給やエアコン使用などに加えて、普段の食事にも気を付けることが必要。この時期に摂りたい食の食材として、夏野菜の効果を見てみましょう。きゅうりは90%が水分で暑日の水分補給にピッタリです。また、汗をかくと水分・塩分とともにカリウムも汗と一緒に排出されてしまいますが、きゅうりにはそのカリウムが多く含まれています。カリウムは取りすぎたナトリウムを排出し、むくみを防ぐ効果のほか、筋肉の働きをよくするという効果もあり、熱中症からの回復にも役立つといわれているため意識して摂取したい栄養素の一つ。きゅうりは冷やしてそのまま食べるだけで、食欲増進にもつながりますし、塩分が必要なら塩もみしてほかの食材と和えたり、そのまま味噌などにつける方法もあります。またきゅうりと同じように水分が豊富で、体の熱を下げてくれるといわれている夏野菜に茄子があります。茄子の皮にはナスニンというポリフェノールの一種が含まれており、老化や免疫機能低下に効果が期待できるため、調理は皮ごとがおすすめです。熱中症予防とともに、夏バテ対策にもなる夏野菜。この時期はしっかりと摂りたいものですね。